土曜日、東京競馬場で豪雨と雹が降り、安全を考慮して10~12の3Rが中止になった。
わしは評論家ではない。
馬主としての、日本馬主協会の理事としての思っていることを書きます。
(来週5/11付けの日刊スポーツにも同様の内容を書きます。)
豪雨と雹(ひょう)で危険なのはわかります。
天気だけは、誰もどうすることもできません。
さて、問題はこの中止になった3Rの処遇です。
馬券を買うファンにはなんの関係もありませんが、
馬主の最大の悩みは除外馬問題です。
競馬ファンや馬券ファンは馬柱の18頭や16頭を見て予想や展開を楽しみますが、
その前にどれだけ多数の出走から弾かれた除外馬がいるか、ファンは知らないと思います。
使いたくても使えない。
未勝利、500万下は前走5着以内に優先出走権があり、次に初出走、次に前走からの期間が遠い順になります。
つまり、6着以下は使いたくても使えずに、特に短い距離は2ヶ月待ち、3ヶ月待ちになります。
どうせ使えないのだからと短期放牧に出します。
近郊の育成牧場なら預託料は約半額。
本題に戻しましょう。
あの中止になった3競走はもう番組上組み込むところがありません。
プリンシバルSが来週組み込まれますが、その分どこか1R削られます。
その分また除外馬が増えます。
こんな時こそ、超特例で1日13Rやってくれないかと思います。
でもそれは競馬施行規定で1日12Rまでとなっているので無理でしょう。
現行の規定の中ではできることは2つ。
①ジャパンカップ当日を12Rにする。
ジャパンカップ当日は長い表彰式と日没を考慮して11Rで組まれています。
朝の9時20分に1Rを組みなんとかこの中止になった分をひとつでもやって欲しい。
②地方競馬での指定交流競走の増加。
プリンシバルSではみ出したクラスのレースは地方競馬交流競走を組み直してでも追加して欲しい。
実際に現実可能なのはこの二つしかありません。
今年の馬券の売り上げが来年の賞金予算になることを考えると、この3競走の売り上げがないのも痛い。
どうやっても返ってきません。
天気に腹を立てても仕方ないけど・・
馬主を代表しての発言です。